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歯周病とは

歯周病治療

歯周病は、歯を支えている骨や歯肉の病気で、家に例えると「家の土台」が「柱や家屋を支える力を失うこと」です。そうなると家屋全体がグラつき始め、やがては倒壊してしまいます。同様に、歯周病では、歯の土台である歯槽骨がだんだんなくなっていき、ついには歯が抜けてしまいます。

歯垢が石灰化して歯石になると、歯石が付着した歯と歯肉の間に隙間(歯周ポケット)ができ、炎症を起こします。この炎症が歯肉内部にまで進むと、歯根膜や歯槽骨が破壊されて歯を固定する力が弱まり、放っておくと最終的に歯を失うことになるのです。

歯周病の治療

歯周病治療まず始めに、補綴物(詰め物、被せ物やブリッジ)や噛み合わせの状態を診査します。その理由は、歯周病治療が必要な歯に冠(被せ物)やブリッジなどの製作が必要な場合や、不良な冠(被せ物)やブリッジなどが歯周病の二次的な原因になっているケースがあるからです。

その場合には、歯周病治療が終了するまでは仮歯を作っておき、噛み合わせの改善や審美・機能面での改善を行います。そして、歯周病治療が終了したあとで、最終的な被せ物やブリッジなどの製作に入ります。

軽度の歯周病の場合の治療の流れ:<治療期間約1か月程度>
初診時に、下記のような歯周病の診査と診断を行います。

●レントゲン撮影による歯槽骨の検査
●歯周組織検査(歯周ポケット測定、プラークの付着、歯の動揺、歯肉の炎症、噛み合わせなど)
●ブラッシング指導(歯ブラシ、フロス、糸ようじ、うがい薬などの使い方をご説明)

検査等の結果、現在の歯周病の進行状況と今後の治療方針・方法などについてご説明します。歯石の付着状況にもよりますが、2回ぐらいに分けて口腔内全体の歯石を取り除き、歯の表面を磨くことでプラークや歯石をつきにくくします。そして、再来院時に改善度合いを診査します。

ここで問題がなければ、3~6か月おきの定期検診やスケーリング、PMTCなどの治療(メインテナンス)へと移っていきます。歯周病は再発の可能性があるため、再発防止のためには定期的なメインテナンスが非常に重要です。

中~重度歯周病の場合の治療の流れ:<治療期間約2~6か月>
初診時は、軽度の歯周病の場合と同様の診査と診断を行います。ただし、急性症状で来院された場合には、必要に応じて応急処置(歯肉が腫れている場合の排膿、噛み合わせの調整、投薬など)を行います。

その後、ある程度炎症が治まったら、2~3回ぐらいに分けて口腔内全体の歯石を取り除いていきます。歯石除去に必要な回数は、歯石の付着状況によって増減します。

●2回目の歯周組織検査
歯石の除去が完了したら、2回目の歯周組織検査(歯周ポケット測定、プラークの付着、歯の動揺、歯肉の炎症、噛み合わせなど)を行います。治療開始前の検査結果と比較することで、治療や患者様ご自身でのプラークコントロールの効果がどの程度現れているかを調べます。

そして、2回目の歯周組織検査の結果から、十分な治療効果が得られていないと思われる箇所を、何回かにわたって徹底的にクリーニングしていきます。プラークや歯石によって汚染された病的なセメント質の除去には局所麻酔を行い、歯根面を滑沢に磨きます。

●3回目の歯周組織検査
徹底したクリーニングが終了したら、3回目の歯周組織検査(歯周ポケット測定、プラークの付着、歯の動揺、歯肉の炎症、噛み合わせなど)を行います。今までの検査結果との比較を行い、治療の効果や患者様ご自身によるプラークコントロールの効果を調べます。

ここで問題が解決されていれば、3~6か月おきの定期検診やスケーリング、PMTCなどの治療(メインテナンス)へと移ります。また、必要な場合には歯周外科手術を行うケースもあります。

歯周病治療メニュー

歯周病治療スケーリング
スケーリングとは、歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石を除去する治療法です。超音波を使用することで、石灰化した歯石の除去も可能。保険を適応できるため、比較的安価な治療でもあります。

歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯肉に麻酔をして、歯周ポケットの中の歯石や歯垢を除去する手術です。歯周ポケットの深さが3~5mm程度の比較的軽症の場合に行います。

新付着術
歯肉辺縁部から歯槽骨頂部にかけて切開することによって、歯周ポケットの内壁を切除。露出した歯根の表面のプラークや歯石を除去してから歯肉を縫合し、歯根表面に密着させて治癒を図る手術法です。炎症部分が切除されて歯肉が収縮するため、歯周ポケットも縮小します。

歯肉切除
歯肉が腫れあがっている場合、歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除し、安定させるために縫合します。比較的簡単な手術なので、短時間で終了します。

フラップ法
局所麻酔下で歯肉を開いて歯根面が見えるようにして歯石を取り除き、きれいにしてから歯肉を閉じて縫合する手術です。歯周ポケット除去術とも呼ばれます。ただし、この方法を用いた結果、歯肉が下がる場合があります。

GTR法:組織誘導再生法
歯周病によって失われた骨の部分に、医療用ゴアテックスの皮膜を被せて骨を再生させる治療方法です。まずは、歯周ポケットの汚れをきれいに取り除き、そこにメンブレンという特殊な人工膜を入れ、不要な歯肉が入り込むのを防ぎつつ、歯槽骨・歯根膜が回復するスペースを作ります。

その後、歯肉が再生し、さらに歯槽骨がゆっくりと回復してきます。歯肉が再生したあと再手術でメンブレンを取り除く必要がありますが、この方法によって、歯槽骨の状態が悪かった方でもインプラント治療が行えるようになりました。特に、広範囲での再生が必要な方に適した治療法です。

GBR法:骨組織誘導再生法
GTR法と同じく、骨再生のスペースを作る方法のひとつです。GTR法と異なっているのは、骨再生のためのスペースに、移植骨や骨代替材などを充填して、骨の強度や密度をさらに向上させる方法である点です。

エムドゲイン法エムドゲイン法
欧米人に比べて日本人の歯肉は薄いため、GTR法の手術が困難だったり、術後の細菌感染が懸念されるケースがあります。そこで研究・開発されたのが「エムドゲイン法」です。

これは、歯周病に侵された歯周ポケット内部の汚れや細菌を取り除いたあと、エムドゲインゲルを注入して歯周組織を再生させる治療法です。1回の治療で効果が現れる上に、GTR法と違って再手術も不要です。ただし、GTR法に比べると、再生できる範囲は狭まります。

「エムドゲイン」とは、スウェーデンで開発されたタンパク質の一種で、子どもの成長期には欠かせない物質です。現在、世界中に普及していて、感染症などの報告がなく、安全で治療効果が高いとされています。

●エムドゲイン法による歯周組織再生効果
エムドゲインによる歯周病治療は、失われてしまった歯周組織再生への非常に有効な手段ではありますが、残念ながらその再生効果は100%というわけではありません。症例にもよりますが60~80%ぐらいを目安と考えておくとよいでしょう。

レーザーを使った高度な歯周病治療にも対応

歯周病治療当院では、炭酸ガスレーザーを使った高度な歯周病治療も行っています。レーザーで歯周ポケット内を殺菌しますので、歯肉の腫れや痛み、出血を抑え、急激な痛みも1~2日で解消できるケースがあります。

歯周病と全身疾患との関係

歯周病治療糖尿病との関係
歯周病菌によって発生する毒素がインスリンの働きを阻害して、糖尿病を悪化させると言われています。また、糖尿病の人は免疫力の低下によって歯周病になりやすく、症状が進行しやすいなど、悪影響を与え合うことが指摘されています。

呼吸器疾患の危険性
嚥下障害(物を飲み込むときの障害)があると、お口の中の細菌が誤って気管に入り、肺炎を引き起こすことがあります。これを誤嚥性肺炎といい、高齢者の方は特に注意が必要です。そして歯周病菌も、その原因のひとつに挙げられています。

妊娠への影響
妊娠期は食事が不規則になり、十分な口腔ケアが難しくなるなど、歯周病菌が増殖しやすい環境です。また、歯周病にかかっている人は「早産」や「低体重児出産」の危険性が高いこともわかってきています。

心臓への影響
歯周病が悪化すると、歯周病菌が全身の血液の中をめぐり、様々な全身疾患を招いてしまいます。心臓に関する疾患である心弁膜症を引き起こすこともあります。


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