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2014年5月13日

予防歯科でお口の中をトラブル知らずの環境に

予防歯科

当院の院長は日本歯科人間ドック学会認定医でもあり、予防歯科に力を入れています。「予防歯科」とは、これまでの「痛くなったら治療する」という考え方とは異なり、「お口の健康を維持する」という歯科スタイルのことです。

むし歯や歯周病になってから治療を行うより、半年に一度の定期検診、あるいは1年に一度の歯科ドックによって、お口の健康を維持することがベストです。定期的にむし歯菌の増減をチェックするだけでも「今以上に悪化させないために」という対策を、早め早めに立てることができます。

「治療をしたはずの歯が何度もむし歯になってしまう」という方や「歯みがきをしているのにむし歯になりやすい」という方は、予防歯科受診を検討してみてはいかがでしょうか。

定期検診のお知らせ

予防歯科予防ケアの大切さをお伝えするために、患者の皆様には、定期検診のお知らせ(ハガキ)をお送りしています。定期検診は、基本的には「半年に一度」ですが、個々の状態によって、3か月に一度が理想的なケースや、1年に1回で十分な場合もあります。

インプラントをされている方の場合には、インプラント歯周病を予防するためにも、最低でも半年に一度は来院いただきたいと思います。また、検診の内容も、一人ひとりの状態に合わせて衛生士がしっかりプロデュースしますので、定期検診をご自身の歯の健康に役立てていただければ幸いです。

予防歯科は「患者様自身も参加する歯科治療」です

予防歯科むし歯や歯周病になってしまうと、歯を削ったり、詰めたり、被せたりするリスクの大きな治療が必要です。さらにそういった治療は、患者様ご自身で行うことは不可能です。しかし予防歯科というのは、衛生士などのサポートのもと、ご自身でも取り組むことができる医療です。

予防できれば、歯を削るといったリスクが少なくなりますし、万が一むし歯などになっても、早期発見できればリスクや負担を抑えることができます。予防歯科は、ご自宅でのお手入れと、医院でのケアを計画的に行うことで、最大の効果が発揮できます。一生ご自身の歯で過ごせるよう、力を合わせて歯の健康を守っていきましょう。予防歯科に興味を持っていただけた方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

予防歯科メニュー

予防歯科PMTC
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とペーストを使って、通常の歯みがきでは落としきれない歯の表面の汚れや歯垢、バイオフィルムなどを除去(クリーニング)する方法です。

PMTCによるクリーニングには、むし歯や歯周病を防ぎ、強く美しい歯を保つ効果があります。痛みもなく、時間もかかりません。

予防歯科スケーリング
スケーリングとは、歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石などを除去する治療法で、当院では基本的に歯科衛生士が担当しています。超音波を使用して、石灰化した歯石まで簡単に除去できる上、保険を適応できるため、比較的安価な治療でもあります。

予防歯科エアフロークリーニング
超微粒子撥水パウダーを一定の水と一緒に吹きつけることによって、タバコのヤニや茶しぶなどで汚れている箇所を清掃する、短時間で簡単にできるクリーニングです。歯の表面を傷つけずに細かい汚れを落とすことができますが、汚れを取るだけのケアなので、定期的に行う必要があります。

予防歯科ブラッシング指導
「毎日きちんと歯みがきをしているのにむし歯になってしまう」という方がいらっしゃいます。しかし、そういうケースでは、きちんと磨いているつもりでも、実は歯と歯の間や奥歯の裏側などに歯垢が残っていることがほとんどです。

効果的に歯を磨くためには、歯の隅々まできちんとブラシが届き、汚れを落とすことができるよう、 自分の歯の状態に合った正しい磨き方を知ることが必要です。当院では、患者様一人ひとりのお口の状態や歯並びなどを考慮して、最適な、正しいブラッシング方法を衛生士が指導しています。

予防歯科シーラント
シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで塞ぐむし歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので歯ブラシの毛先が入らず、毎日歯みがきをしていてもむし歯になってしまうことがあります。この奥歯の溝をシーラントで塞ぐことにより、奥歯の溝のむし歯を防ぐことが可能です。

予防歯科フッ素塗布
フッ素には、歯の石灰化を促したり、細菌の活動を抑制するといった効果があるので、フッ素塗布を定期的に行うことにより、むし歯や歯周病を予防することができます。当院では、フッ素塗布は無料サービスとなっていますので、ぜひ定期的に受診してください。

予防歯科歯科ドック
当院では、日本歯科人間ドック学会が推奨している「歯科ドック(デンタルドック)」を行っています。大切な歯を守りたい方は、ぜひ一度受診してみてください。

詳しくはこちら「歯科ドックから始める「健康お口生活」

定期検診や歯科ドックで健康な生活を維持しましょう

予防歯科さまざまな種類の歯磨き剤が発売されたり、キシリトール入りの食品が増えたりするなど、最近では「予防」の概念が定着しつつあります。しかしまだまだ、実際に歯医者さんへ行くのは痛くなってから、という方が多いのが現状です。

「人間ドック」の重要性が「本人では気づかない病気を見つけ、未然に病気を防ぎ、健康を維持すること」であるように、歯科ドックも「何も症状がなくても定期的に受診する」ことが大切です。検査で症状が発見されれば、すぐに治療に移行でき、治療期間も短くてすみます。

また、定期検診や歯科ドックによって、口腔癌などの重大な病気を初期の段階で発見できるケースもあります。比較的簡単に受けられる定期検診は3か月~6か月に一度、そして年に1回は歯科ドックを受診するといったサイクルを習慣化し、リスクを検査することで健康な生活を維持しましょう! 

フィット感を大切にしています

入れ歯

手術不要で簡単に扱える入れ歯ですが、身体にとっては「異物」です。それだけに「あれば良い」「使えれば良い」というのではなく、個々のお口の状況へのフィット感が高く、咀しゃくが快適であることが重要です。

総入れ歯は顎位(あごの位置)が安定しないので、しっかりと噛み合わせの位置を調整することが肝心です。個々の患者様のお口に合うように、顎位、噛み合わせ、唇との相性などを詳細にチェック。仕上げの際には、患者様の年齢や性別なども考慮し、最終的には患者様に使用感を確かめていただいています。

「噛める入れ歯」「合う入れ歯」をご提供するテクニック

入れ歯食事をするときや話をするときなど、常に必要なのが入れ歯です。それなのに「入れ歯が合わなくて外れやすい」「入れ歯を使うと痛い」「うまく噛めない」といった悩みを抱えていらっしゃる方も少なくありません。

当院では「噛める」「合う」入れ歯を作るために、入れ歯治療・入れ歯製作の流れの中で、2回の型取り(印象)を行います。特に2回目の印象では、筋形成のテクニックを重視。入れ歯が入る範囲をしっかり把握するために、口を動かしたりしながら、筋形成をしっかりと取るように心がけています。

総義歯の場合は、義歯が外れないように、犬歯を含め左右前後にきれいに動くように調整します。また入れ歯は、天然歯とはそもそもの作りが違うことも考慮に入れ、噛み合わせの高さもきっちりと取っています。噛む位置や噛み合わせなどを重視した、ずれない入れ歯をお作りいたします。

入れ歯治療(入れ歯製作)の流れ
1.顎堤診査:顎の状態を診査
2.型取り1回目:外形
3.型取り2回目:精密
4.噛み合わせの高さ(縦の位置)を決める
5.噛み合わせのゴシックアーチ(横の位置)を決める
6.歯適:歯を並べて調整する
7.はめる
8.調整
9.当たるところや痛いところがないかを診断
10.再調整:痛いところがなくなるよう、外れないように微調整

入れ歯メニュー

入れ歯【当院のお勧め】エステショット
エステショットは、2008年に厚生労働省に認可された新しいノンクラスプデンチャーです。ノンクラスプデンチャーというのは金属製のバネを使用しない入れ歯の総称ですので、エステショットにも金属製のバネはなく、目立たず審美性に優れています。

従来の入れ歯よりも透明感や弾性に富んだ素材でできていることから、見た目が美しいだけでなく、装着時のフィット感にも優れています。さらには、素材の特性から、薄くて軽く、違和感が少ない点や、臭い・汚れがつきにくく、簡単に修理が可能といったさまざまな特性を併せ持っています。

エステショットは、1本だけの小さな入れ歯から、10本以上の大きな入れ歯まで、さまざまなケース(部分入れ歯)に使用でき、金属の入れ歯(金属床義歯)と併用することも可能です。入れ歯に抵抗がある方や、現在の入れ歯に不満や違和感をお持ちの患者様へも、自信を持ってお勧めします。

金属床入れ歯
上あごと密着する部分が金属でできている入れ歯で、当院では「チタン床」と「コバルトクロム床」をご用意しています。総入れ歯のほか、部分入れ歯にも対応しています。

入れ歯●コバルトクロム金属床
床部分が薄く、熱が伝わりやすい点が特徴。食べ物の温度を感じ取ることができるので食事の際の違和感が少なく、プラスチックの入れ歯を使用したときよりも食事を美味しく感じることができます。

入れ歯●チタン金属床
コバルトクロムの特徴に加えて、生体親和性が良いことから、金属アレルギーを持っている方でも安心して使える義歯です。コバルトクロムより薄くて軽く、快適なつけ心地となります。

入れ歯コンフォート
硬い入れ歯の裏面を生体用シリコンというクッションで覆う、まったく新しい入れ歯の技術です。生体用シリコンの弾性が歯ぐきにかかる負担をやわらげ、驚くほどの吸着力を発揮します。「痛い・噛めない・外れやすい」といった、従来の入れ歯の悩みを解消し、歯ぐきをやさしく守ります。
※今お使いの入れ歯にも加工できます。ただし、入れ歯の材質によっては加工できないものもあります。

入れ歯マグネット義歯
残っている歯の根に磁性の金属を埋め込み、入れ歯側に超小型磁石を取り付ける入れ歯です。ピッタリと吸着するので違和感が少なく、留め具がないので見た目も自然です。なお、残存歯だけで入れ歯をうまく維持できない場合は、インプラントをすることで支えられる部分を増やし、維持することもできます。

入れ歯インプラント義歯
上あご全体を義歯で覆うことが嫌な場合、無口蓋義歯を製作することもできます。また、下あごの骨が少なくて、入れ歯が安定しない場合も有効です。あごの骨に「インプラント」というチタン製のネジ状の金属を埋め込み、埋め込んだインプラントを土台にして入れ歯を装着する治療法です。入れ歯がしっかりと固定されるので、咀しゃく能率(ものを噛む能力)の回復が高く、義歯がガタつくことで発生する痛みなども大きく軽減させることができます。

インプラントとは

インプラント

インプラントは、あごの骨にチタン製の人工の歯根を埋め込み、それを土台にして人工の歯を装着する治療方法です。失ってしまった歯を補う治療法には入れ歯やブリッジもありますが、お手入れが面倒だったり、隣の歯を削るなど、周囲の健康な歯に悪い影響を与えてしまうリスクがあります。

反面、インプラント治療の場合は、周囲の歯に負担がかかりません。また、入れ歯のように取り外しの必要もなく、見た目の美しさや機能面にも優れた最新の治療法です。ただし、あごの骨が十分にない場合は、骨移植や骨造成が必要なこともありますので、詳細はご相談ください。

院長は、国際口腔インプラント学会の認定医です

インプラント当院で行われるインプラント手術は、すべて国際口腔インプラント学会の認定医が責任を持って行っています。認定医になるためには、学会が実施している認定試験や症例提出をクリアし、インプラント認定医としての高い技術・経験を認められる必要があります。

インプラント治療の流れ

インプラント●STEP1. カウンセリング
失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の量や質・位置、何本インプラントを埋めるかなど、治療の計画を立てます。

●STEP2. 精密検査・診断
診断に必要な歯型・レントゲン写真・現状の歯の写真・その他の診断に必要な資料の検査を行います。※精密度を高めるため、CTの撮影も行います。

※インプラント治療を成功させるには、口内環境の良さが重要です。この時点でお口の中全体の歯周病の状態、周辺の歯の状態も検査し、必要があれば、むし歯や歯周病の治療を終えたあとにインプラント治療を行うこともあります。

●STEP3. インプラント治療の計画の説明
診断に基づき、治療計画・流れ・期間・費用・リスク・治療後の保証・メインテナンスなどについて詳しくご説明いたします。患者様の診断資料のほか、パンフレットや模型、使用するインプラント体(ストローマン、ブレーンベース)などもお見せして、わかりやすくご説明します。

●STEP4. インプラント埋入手術
本数によって違いますが、30~60分程度で終わります。当日はゆったりと過ごすに越したことはありませんが、お仕事を休むなどの日常生活に大きな制限はありません。

●STEP5. 挿入したインプラントを定着させるための保定期間
上あごで4~6か月、下あごでは2~3か月を目安に安定を保ちます。

●STEP6. アバットメントの装着・歯の製作
埋入したインプラントにアバットメント(接続部品)を装着し、最終的に使用していただく歯の製作治療に入ります。なお、当日は、仮歯を装着して帰ることができます。

●STEP7. 歯の装着
最終的な人工歯を装着します。

●STEP8. 経過観察・メインテナンス
歯がきちんと機能しているか、頬などを噛むことがないか、話しにくくないかなどをチェックし、歯みがきの仕方も指導します。

※インプラントを長く使用できるかどうかは、毎日のケアと定期的なチェックがとても大切です。装着後1年間は半年に1回、それ以降は1年に1回の定期検診をお勧めします。

その日に噛めるインプラント治療 【抜歯即時埋入】

インプラント「インプラントは魅力的な治療方法だけど、噛めるまでに時間がかかるのでは?」「何度も手術をするのはイヤ!」そんな考えからインプラント治療を敬遠している方は多いのではないでしょうか?

そこで当院では、抜歯直後にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入法」を導入。抜歯とインプラント埋入を当時に行い、仮歯を装着します。これにより、その日に噛むことができます。

抜歯即時埋入法は、患者様の精神的・時間的・費用的負担を取り除ける、魅力的な治療方法なのです。ただし、どんなケースでも抜歯即時埋入ができるわけではありません。抜歯する歯の場所や状態にもよりますので、ぜひ一度ご相談ください。

<抜歯即時埋入のメリット>
・治療期間が短縮できる
・患者様の精神的な負担が少ない
・治療費を押さえることができる

あごの骨が足りない場合もインプラントを可能にする【増骨手術】

インプラント歯周病やむし歯の悪化により、一度歯を抜いてしまうと、あごの骨への刺激が少なくなることや、入れ歯などによる圧迫により、あごの骨が薄くなってしまう傾向があります。そういうケースでは、増骨手術を行うことによってインプラント可能な状態を作ります。

増骨手術が必要な場合、残念ながら抜歯即時埋入は不可能で、増骨手術による骨の再生を待ってからインプラントを行います。そういった流れから、抜歯即時埋入に対して「抜歯待時埋入」とも言います。

骨を増やす手術の種類
●サイナスリフト
上あごの骨が少ない場合に行う手術です。上あごの奥歯の上方には「上顎洞」(サイナス)という空洞があります。この空洞に補填材(骨と同様の組成で最終的に自家骨に置き換わっていくもの)を填入することで、骨を作っていきます。

●ソケットリフト
サイナスリフトと同じく、上あごの骨が少ない場合に行う手術です。ソケットリフトは、4mm以上の骨の厚みがある場合に行われます。骨の厚みがそれ以下の場合は、サイナスリフトを行うケースが多くなります。

●GBR
骨が不足している箇所を特殊な膜で覆い、骨を作るスペースを確保します。その中に、骨のもとになる素材を詰めていき、骨の再生を促します。

手術における安全対策

インプラントインプラント治療は「外科治療」です。そのため、さまざまな安全対策を行っています。

感染対策
当院では、使用するミラーやピンセットなどは、すべてガス滅菌器で滅菌しています。そして、滅菌できないものはディスポーサブル(使い捨て)を徹底するという絶対的な滅菌環境を維持することで、感染症に強く留意しています。

また、患者様が座るユニットも毎回消毒するなど、手術用の器具以外も、「繰り返し使用するものは滅菌する」という方針を徹底しています。

患者様の身体の安全のために
手術前には、患者様に「全身疾患の有無」「アレルギーの有無」「服用薬の有無」などをお尋ねし、全身管理にも留意しています。また、身体への負担を抑えるため、全身麻酔ではなく局所麻酔で対応しています。

また、当院ではモニター管理が必要な場合を考え、パルスオキシメーターも準備しています。パルスオキシメーターは、赤色・赤外の2種類の光を利用して、血液中のヘモグロビンのうち酸素と結びついているヘモグロビンの割合をパーセント(%)で表示。また、脈拍数も同時に測定表示します。手術時・麻酔時の血圧やバイタルサインを確認することで、患者様の安全を図っています。

歯周病とは

歯周病治療

歯周病は、歯を支えている骨や歯肉の病気で、家に例えると「家の土台」が「柱や家屋を支える力を失うこと」です。そうなると家屋全体がグラつき始め、やがては倒壊してしまいます。同様に、歯周病では、歯の土台である歯槽骨がだんだんなくなっていき、ついには歯が抜けてしまいます。

歯垢が石灰化して歯石になると、歯石が付着した歯と歯肉の間に隙間(歯周ポケット)ができ、炎症を起こします。この炎症が歯肉内部にまで進むと、歯根膜や歯槽骨が破壊されて歯を固定する力が弱まり、放っておくと最終的に歯を失うことになるのです。

歯周病の治療

歯周病治療まず始めに、補綴物(詰め物、被せ物やブリッジ)や噛み合わせの状態を診査します。その理由は、歯周病治療が必要な歯に冠(被せ物)やブリッジなどの製作が必要な場合や、不良な冠(被せ物)やブリッジなどが歯周病の二次的な原因になっているケースがあるからです。

その場合には、歯周病治療が終了するまでは仮歯を作っておき、噛み合わせの改善や審美・機能面での改善を行います。そして、歯周病治療が終了したあとで、最終的な被せ物やブリッジなどの製作に入ります。

軽度の歯周病の場合の治療の流れ:<治療期間約1か月程度>
初診時に、下記のような歯周病の診査と診断を行います。

●レントゲン撮影による歯槽骨の検査
●歯周組織検査(歯周ポケット測定、プラークの付着、歯の動揺、歯肉の炎症、噛み合わせなど)
●ブラッシング指導(歯ブラシ、フロス、糸ようじ、うがい薬などの使い方をご説明)

検査等の結果、現在の歯周病の進行状況と今後の治療方針・方法などについてご説明します。歯石の付着状況にもよりますが、2回ぐらいに分けて口腔内全体の歯石を取り除き、歯の表面を磨くことでプラークや歯石をつきにくくします。そして、再来院時に改善度合いを診査します。

ここで問題がなければ、3~6か月おきの定期検診やスケーリング、PMTCなどの治療(メインテナンス)へと移っていきます。歯周病は再発の可能性があるため、再発防止のためには定期的なメインテナンスが非常に重要です。

中~重度歯周病の場合の治療の流れ:<治療期間約2~6か月>
初診時は、軽度の歯周病の場合と同様の診査と診断を行います。ただし、急性症状で来院された場合には、必要に応じて応急処置(歯肉が腫れている場合の排膿、噛み合わせの調整、投薬など)を行います。

その後、ある程度炎症が治まったら、2~3回ぐらいに分けて口腔内全体の歯石を取り除いていきます。歯石除去に必要な回数は、歯石の付着状況によって増減します。

●2回目の歯周組織検査
歯石の除去が完了したら、2回目の歯周組織検査(歯周ポケット測定、プラークの付着、歯の動揺、歯肉の炎症、噛み合わせなど)を行います。治療開始前の検査結果と比較することで、治療や患者様ご自身でのプラークコントロールの効果がどの程度現れているかを調べます。

そして、2回目の歯周組織検査の結果から、十分な治療効果が得られていないと思われる箇所を、何回かにわたって徹底的にクリーニングしていきます。プラークや歯石によって汚染された病的なセメント質の除去には局所麻酔を行い、歯根面を滑沢に磨きます。

●3回目の歯周組織検査
徹底したクリーニングが終了したら、3回目の歯周組織検査(歯周ポケット測定、プラークの付着、歯の動揺、歯肉の炎症、噛み合わせなど)を行います。今までの検査結果との比較を行い、治療の効果や患者様ご自身によるプラークコントロールの効果を調べます。

ここで問題が解決されていれば、3~6か月おきの定期検診やスケーリング、PMTCなどの治療(メインテナンス)へと移ります。また、必要な場合には歯周外科手術を行うケースもあります。

歯周病治療メニュー

歯周病治療スケーリング
スケーリングとは、歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石を除去する治療法です。超音波を使用することで、石灰化した歯石の除去も可能。保険を適応できるため、比較的安価な治療でもあります。

歯周ポケット掻爬(そうは)術
歯肉に麻酔をして、歯周ポケットの中の歯石や歯垢を除去する手術です。歯周ポケットの深さが3~5mm程度の比較的軽症の場合に行います。

新付着術
歯肉辺縁部から歯槽骨頂部にかけて切開することによって、歯周ポケットの内壁を切除。露出した歯根の表面のプラークや歯石を除去してから歯肉を縫合し、歯根表面に密着させて治癒を図る手術法です。炎症部分が切除されて歯肉が収縮するため、歯周ポケットも縮小します。

歯肉切除
歯肉が腫れあがっている場合、歯周病が悪化しないように不要な部分の歯肉を切除し、安定させるために縫合します。比較的簡単な手術なので、短時間で終了します。

フラップ法
局所麻酔下で歯肉を開いて歯根面が見えるようにして歯石を取り除き、きれいにしてから歯肉を閉じて縫合する手術です。歯周ポケット除去術とも呼ばれます。ただし、この方法を用いた結果、歯肉が下がる場合があります。

GTR法:組織誘導再生法
歯周病によって失われた骨の部分に、医療用ゴアテックスの皮膜を被せて骨を再生させる治療方法です。まずは、歯周ポケットの汚れをきれいに取り除き、そこにメンブレンという特殊な人工膜を入れ、不要な歯肉が入り込むのを防ぎつつ、歯槽骨・歯根膜が回復するスペースを作ります。

その後、歯肉が再生し、さらに歯槽骨がゆっくりと回復してきます。歯肉が再生したあと再手術でメンブレンを取り除く必要がありますが、この方法によって、歯槽骨の状態が悪かった方でもインプラント治療が行えるようになりました。特に、広範囲での再生が必要な方に適した治療法です。

GBR法:骨組織誘導再生法
GTR法と同じく、骨再生のスペースを作る方法のひとつです。GTR法と異なっているのは、骨再生のためのスペースに、移植骨や骨代替材などを充填して、骨の強度や密度をさらに向上させる方法である点です。

エムドゲイン法エムドゲイン法
欧米人に比べて日本人の歯肉は薄いため、GTR法の手術が困難だったり、術後の細菌感染が懸念されるケースがあります。そこで研究・開発されたのが「エムドゲイン法」です。

これは、歯周病に侵された歯周ポケット内部の汚れや細菌を取り除いたあと、エムドゲインゲルを注入して歯周組織を再生させる治療法です。1回の治療で効果が現れる上に、GTR法と違って再手術も不要です。ただし、GTR法に比べると、再生できる範囲は狭まります。

「エムドゲイン」とは、スウェーデンで開発されたタンパク質の一種で、子どもの成長期には欠かせない物質です。現在、世界中に普及していて、感染症などの報告がなく、安全で治療効果が高いとされています。

●エムドゲイン法による歯周組織再生効果
エムドゲインによる歯周病治療は、失われてしまった歯周組織再生への非常に有効な手段ではありますが、残念ながらその再生効果は100%というわけではありません。症例にもよりますが60~80%ぐらいを目安と考えておくとよいでしょう。

レーザーを使った高度な歯周病治療にも対応

歯周病治療当院では、炭酸ガスレーザーを使った高度な歯周病治療も行っています。レーザーで歯周ポケット内を殺菌しますので、歯肉の腫れや痛み、出血を抑え、急激な痛みも1~2日で解消できるケースがあります。

歯周病と全身疾患との関係

歯周病治療糖尿病との関係
歯周病菌によって発生する毒素がインスリンの働きを阻害して、糖尿病を悪化させると言われています。また、糖尿病の人は免疫力の低下によって歯周病になりやすく、症状が進行しやすいなど、悪影響を与え合うことが指摘されています。

呼吸器疾患の危険性
嚥下障害(物を飲み込むときの障害)があると、お口の中の細菌が誤って気管に入り、肺炎を引き起こすことがあります。これを誤嚥性肺炎といい、高齢者の方は特に注意が必要です。そして歯周病菌も、その原因のひとつに挙げられています。

妊娠への影響
妊娠期は食事が不規則になり、十分な口腔ケアが難しくなるなど、歯周病菌が増殖しやすい環境です。また、歯周病にかかっている人は「早産」や「低体重児出産」の危険性が高いこともわかってきています。

心臓への影響
歯周病が悪化すると、歯周病菌が全身の血液の中をめぐり、様々な全身疾患を招いてしまいます。心臓に関する疾患である心弁膜症を引き起こすこともあります。

健康重視の審美歯科

審美治療

審美歯科治療は、単に「見た目の美しさを整える」「白い歯を入れる」ということだけでなく「診療・治療の延長上に審美・美容がある」という理念に基づき、当院では、患者様の肉体的及び精神的健康の回復と維持を目的としています。

本当の審美は奥歯から始まります
歯の見た目の美しさと言うと、目立つのは前歯を中心とした前方ですが、前歯をきれいに整えるには、実は「奥歯がしっかり整っていること」が大切です。奥歯が低くなると、前歯の噛み合わせが深くなり過ぎてしまいますが、奥歯がしっかりしていると、前歯が上に上がり、位置が正常となります。

また、奥歯が内側に入りすぎると、顎関節症の原因となってしまうため、歯軸がしっかり噛み合うためにも、土台となる奥歯を整えることが重要です。そういったことから、前歯を治療するときでも、実は奥歯にも注意が必要であり、そのような機能面という土台が整っていてこその審美なのです。

修復箇所の状態によって使い分けるインレーとクラウン

審美治療歯が欠けたり抜けたりしたときにそのままにしておくと、噛み合わせのズレなどによって、さまざまなトラブルの原因となってしまいます。歯根が残っている場合はインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)、残っていない場合はブリッジや部分入れ歯などが一般的な治療方法です。

修復部分が比較的小さく、咬頭(噛み合わせをする歯の先頭部)を残せる場合は「インレー」を、患部が大きく、削る面積も大きくて咬頭を残すことができない場合は「クラウン」という被せ物をします。

また、被せ物によって歯全体の形を変えることも可能なので、クラウンは歯並びの矯正をしたいときに用いられることもあります。

患者様の希望や機能性を重視して素材を提案

審美治療修復の素材には何種類かあり、目的に応じて選択します。従来は「メタルセラミック」という素材が中心でした。これは、セラミックの強度を補うために、フレームに金属を使用している素材です。そして、今一番人気のある審美メニューは、メタルセラミック以上に美しさを向上させた「オールセラミック(メタルフリー)」です。

これは、表面材だけでなくフレームにもセラミックを使用していることから、従来の歯科用合金に起因する金属アレルギーのリスクが少ないことも特徴です。さらに、光が金属によって遮られないので、より自然な美しい人工歯が可能なので、特に女性の前歯の治療に多く用いられます。

また、奥歯の治療など、強度(硬さ)が必要となるケースでは、オールジルコニアが人気です。目立たない部位の治療には金や白金をお勧めすることもありますが、いずれにしても、最終的な決定権は患者様にありますので、ゆっくりとお考えいただいています。

審美歯科メニュー

審美治療ジルコニアフレーム
白く透明感のあるセラミック(陶磁器)を使用した人工歯。内部に金属を一切使用していないため自然な色合いが再現でき、審美性に優れていることから、主に前歯の治療に適しています。ただし、強い力が加わると破損する恐れがあるため、歯ぎしりが強い方や噛み合わせが不自然な方は注意が必要です。

<ジルコニアフレームのメリット>
●短い治療期間で、白く美しい歯を手に入れられる
●歯並びや噛み合わせの改善にも利用できる
●金属を使用しないため、歯肉の変色や金属の露出などがない
●金属不使用なのでアレルギーが起こりにくい

<ジルコニアフレームのデメリット>
●割れやすい
●歯を削る量が比較的多い
●保険外の治療なので、値段が比較的高くなる

審美治療オールジルコニア
オールジルコニア素材を、コンピューター(CAD/CAM)で読み込み、削り出しをして、しっかり焼き付けた人工歯。自然な白さと強度があり、奥歯の治療や歯ぎしりをされる方にも適しています。

<オールジルコニアのメリット>
●色が自然歯に似ているので審美性に優れている
●割れにくいので、奥歯も含めてほとんどの部位に使用できる
●金属不使用なのでアレルギーが起こりにくい

<オールジルコニアのデメリット>
●オールセラミックに比べると色調がやや劣る
●歯を削る量が比較的多い
●天然の歯より硬いため、周囲の歯や噛み合う歯を痛めることがある
●保険適応外なので比較的高価になる

審美治療メタルボンド
金属の上からセラミック(陶器)素材で覆い、しっかり焼き付けた人工歯。金属部分が見えないため見た目がきれいで、セラミックによって天然歯に近い色調や質感を再現できることから、多くの患者様がよく選択されます。土台に使用した金属が、より強度を高めています。

<メタルボンドのメリット>
●表面硬度が高く、摩耗しにくい
●色素が付着しにくく、変色がない

<メタルボンドのデメリット>
●歯肉や歯が黒ずんで見えることがある
●オールセラミックに比べて、透明感のある歯にはならない

審美治療ハイブリッドセラミック
セラミック(陶器)とレジン(プラスチック)を混ぜた材料で作られた人工歯。オールセラミックよりもやわらかく、ほかの歯にダメージを与えにくいというメリットがある反面、年数の経過によって変色しやすいというデメリットもあります。

<ハイブリッドセラミックのメリット>
●表面硬度が高く、摩耗しにくい
●色素が付着しにくく、変色がない

<ハイブリッドセラミックのデメリット>
●歯肉や歯が黒ずんで見えることがある
●オールセラミックに比べて、透明感のある歯にはならない

審美治療コンポジットレジン
コンポジットレジンは保険適応の歯科用プラスチックで、歯科治療で最も頻繁に使用されている材料。歯科医の間では、レジンを詰めることを「レジン充填」と呼んでいます。

レジンは、むし歯を削った部分に詰めて使用されることが多い素材ですが、欠けた歯の形態を回復したり、歯に盛り足してすきっ歯を治したり、金属の部分をレジンに置き換えて金属アレルギーの予防や審美的な改善をしたりなど、さまざまな用途で使用されています。

<コンポジットレジンのメリット>
●色が歯に似ているので見た目が良い
●治療期間が短い
●金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどが起こる可能性がない
●修理(リペア)が比較的簡単
●保険適用なので安価

<コンポジットレジンのデメリット>
●時間が経つと変色し、見た目が悪くなってくることがある(リペアは可能)
●強度が強くないので、噛み合わせが強い場合などでは欠けたり割れたりすることがある

審美治療金合金
歯科治療で使われる材料で最もポピュラーなのが金属材料です。むし歯の除去後に歯に被せたり、詰め物をしたりするのに幅広く使われます。その中でも、主に保険外の場合に使用されるのが、金合金や白金加金(金にプラチナを加えたもの)です。

これらの貴金属は非常に錆びにくいため、保険の金属の問題点であった金属の溶け出しによる二次的なむし歯、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーといった点には優位性があります。また、使用する金属の種類によっては、硬すぎず、適合も良いというメリットがあります。

<金合金のメリット>
●金属なので強度が強く、ほとんどの部位に使用できる
●最も適合が良く、二次的なむし歯になりにくい
●金属の溶け出しによる歯ぐきの変色、金属アレルギーなどが起こる可能性が低い

<金合金のデメリット>
●金属なので見た目が良くない
●保険外治療となるので値段が高い

審美治療ラミネートベニア
歯の色を美しく見せるため、歯の表面を薄く削って白いセラミックを貼り付ける治療方法。ホワイトニングよりも手軽な歯のメイクアップ法で、例えるなら爪にネイルチップ(付け爪)を貼るような感覚です。また、このチップで歯の隙間を隠すことにより、すきっ歯の治療にも有効です。

<ラミネートベニアのメリット>
●歯を削る量が少なく、治療回数を減らすことが可能
●ホワイトニングに比べて後戻りがない
●すきっ歯などの小さな乱れを、矯正治療を行わずに短期に治すことができる

<ラミネートベニアのデメリット>
●多少、健康な歯の表面を削ることになる

院長と技工士の技術力で美しく

審美治療当院には院内技工室があり、保険適応の人工歯は院内で院長が加工しています。また、メタルボンドの焼付け、オールセラミックやオールジルコニアなどは、信頼できる技工士にお願いしています。

当院がお願いしている技工士は、形や風合いの加工に優れた腕を持ち、患者様の性別や年齢を伝えると、それらも加味した自然な義歯に作り分けてくれます。

ホワイトニングとは

ホワイトニング

ホワイトニングとは、特殊な薬剤を用いて歯を白くする治療法で、大きく分けると、医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングの2種類があります。歯を削ることなく、歯みがきや歯のクリーニングでは落ちない、加齢や遺伝による歯の黄ばみを解消し、美しく自然な色に仕上げます。

また、人工歯を入れる場合などには、新しく入れる歯の歯列全体の色のトーンを合わせるためにホワイトニングを利用することもできます。ただし、白くなる度合いには個人差があり、白ければ白いほど良いというわけでもありません。「自然な白さ」「患者様に合った色合い」を大切にしています。

まれに、薬剤がしみるケースもあります。知覚過敏の方は注意が必要ですので、ご希望の方はまずご相談ください。

ホワイトニングオフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、医院で歯面清掃をしてからホワイトニング剤を塗布し、光を照射して歯を白くします。通常2回の通院が必要で、1時間程度の時間を要し、2~3回行います。(※個人差あり)

当院でホワイトニングに使用しているのは、アルゴンレーザーいうタイプのレーザーです。波長488nmの青色光と514nmの緑色光から成り立っているアルゴンレーザーは、熱の少なさとは逆にエネルギー量が多いので、安全に留意しながら薬剤の活性化を促すことができ、効果を早めることが可能です。

歯への照射時間は30秒程度と短いため、患者様への負担も少なく済ませることができます。また、熱が少ないことで痛みが少ないというメリットもあります。

ホワイトニングホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、患者様が自宅で行う比較的簡単なホワイトニングです。都合のいい時間に行うことができますが、ホワイトニング剤の濃度を低くしてあるため、結果が出るまでには2週間程度の期間が必要です。

ウォーキングブリーチ

ホワイトニングウォーキングブリーチとは、歯の神経(歯髄)を取ったあと、歯の中にホワイトニング剤を入れ、変色した歯を内側から白くする方法です。歯の中にホワイトニング剤を入れた状態で数週間を過ごすことから、「歩き回りながら行うホワイトニング=ウォーキングブリーチング」という名称が付いています。

治療の流れとしては、歯の中にホワイトニング剤を入れた状態で、仮の被せ物で一旦フタをします。数週間の後、歯が白くなった段階でフタを取り、中の薬剤を除去して最終的な治療の仕上げ(詰め物や被せ物)をします。

無理な治療は行わないことが基本です

小児歯科

ほとんどのお子様は、少なからず歯科医院を「怖い」と感じています。私たちは、そんなお子様たちにもできるだけリラックスして治療を受けてもらえるように心がけ、歯科治療に対する苦手意識を植え付けないように細心の注意を払っています。

当院では基本的に、泣いているお子様を無理やり治療するということはありません。押さえつけたり拘束したりした状態での治療は危険を伴いますし、お子様を「歯医者嫌い」にしてしまう要因になり兼ねないからです。

必要な応急処置は行います
無理に治療を行わないことを基本としていますが、患部の進行度合いによって、痛くて眠れなかったり食事が摂れなかったりすると、お子様自身が辛い上に、保護者の方もお困りでしょう。そういった場合には、保護者の方にご相談とご説明をし、同意をいただいてから必要最小限の応急処置をしますので、安心してお子様をお連れください。

保護者の方が一緒に診察室に入ることもできますので、お子様の手を握ってもらったり、幼児の場合にはだっこしてもらったりするなど、保護者の方にご協力いただきながら、必要な治療を素早く安全に行うように努めています。

歯医者さんに慣れてもらうところからスタートします

小児歯科始めのうちは歯医者に恐怖心を持ち、泣いて治療ができない子も、慌てずゆっくり歯科医院に慣れていけば、だんだんと上手に治療を受けてくれるようになります。最初の日は「お話しするだけ」、次の来院時には「治療用の椅子に座ってみるだけ」といったペースで大丈夫です。

お子様にもわかりやすいように治療器具の説明をしながら、器具自体に慣れてもらったり、むし歯の治療を「バイ菌をやっつけようか」と話すなど、だんだんと慣れてもらえるように対応します。練習だけで終わる日があっても「また来てね」「次は頑張ろうね」と声をかけ、信頼してもらうことが大切だと考えます。

また、上手に治療が受けられたときには、ご褒美のおもちゃをお渡ししています。「歯医者が楽しい」「歯医者が大好き!」とまではならなくても、お子様が持つ歯医者に対するイメージを少しでも良くして、少なくともマイナスではない場所であってほしいと思っています。

保育士免許を持つスタッフが対応します
当院には、保育士免許を持っているスタッフが在籍。お子様の扱いに慣れていますので、安心して連れて来てください。また、保護者の方が治療を受けられるときにはスタッフがお子様に目を配りますので、お子様連れでも安心して治療を受けていただけます。

歯医者に慣れることができないときは、ほかの方法も考えます

小児歯科多くのお子様が、2~3回の通院で比較的上手に治療を受けられるようになりますが、中にはなかなか慣れることができないお子様もいます。そういった場合には、保護者の方と十分に相談して、ほかの方法を考えます。

どうしても治療ができない場合には、小児専門医へのご紹介もしています。また、お子様の個性に合った方法や、以前にほかの歯科医院でトラウマになっていることがないかなどを考慮し、時間をかけて対応していきますので、諦めずにご相談ください。

小児歯科のむし歯予防メニュー

小児歯科シーラント
シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで塞ぐむし歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているために歯ブラシの毛先が入らず、磨き残しが蓄積しやすいのですが、シーラントで奥歯の溝を塞ぐことにより、奥歯の溝のむし歯を防ぐことが可能です。

シーラントは特に生えたての奥歯のむし歯予防に有効な治療法なので、6~7歳頃や11~13歳頃に行うのが適しています。一人ひとりの治療時期や治療の有効性は、カリエスリスク検査や歯周病リスク検査の結果と歯の成長段階を考慮してご提案させていただきます。

小児歯科フッ素塗布
フッ素には、歯の石灰化を促したり、細菌の活動を抑制させるといった効果があるので、定期的にフッ素を塗布することによって、むし歯や歯周病を予防することができます。フッ素を塗布したからといって、むし歯にならないというわけではありません。フッ素塗布後もしっかりと歯磨きをすることを心がけましょう。

小児歯科ブラッシング指導
むし歯や歯周病の原因のほとんどはブラッシング不足です。「磨いている」と「磨けている」ことには大きな差があり、毎日しっかり磨いているつもりでも、歯と歯の間や奥歯の裏側などに歯垢が残っている場合が多く見られます。

そこで当院では、一人ひとりのお口の状態や歯並びなどに合った正しいブラッシング指導を行っています。また、保護者の方に行っていただく「仕上げ磨き」の指導もしています。

小児歯科食育指導
甘い物がむし歯を誘発することが周知の事実であるように、むし歯予防と「食」とは切り離せない関係にあります。そこで当院では、適切な食事内容やおやつの取り方、母乳やミルクを与えるタイミングなどの食育指導も行っています。

矯正歯科とは

矯正歯科

歯列矯正は、一般的に出っ歯・乱ぐい歯・八重歯・受け口といった噛み合わせの悪い歯並びを、自分の歯を生かしたまま治療することです。歯並びが悪いと、汚れが溜まりやすく落としにくいため、むし歯や歯周病になる可能性が高くなり、高じると、加齢と共に歯を失う可能性も大きくなります。

つまり歯並びの改善は、お口の中の環境のみならず、生活習慣や体内環境までをも改善し、健康の維持・増進を目指すことにつながります。治療方法としては、お口の中に装置を入れて歯に一定の力をかけ、人工的に歯を動かして悪い歯並びや噛み合わせを整えていきます。

当院には、矯正の専門医が在籍しています。また、月に1回、土曜日に矯正に関する相談も行っていますので、歯並びをきれいにしたいとお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

目立たない矯正装置をご用意しています

矯正歯科歯列が気になっていても「矯正のギラギラした装置はちょっと...」と敬遠する方も多いのではないでしょうか?そして、そういったことが気になるのは、お子様も同様だと思います。当院では、セラミックやプラスチックのブラケットを用いることで、目立たないワイヤー矯正を行っています。

ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーをとおして少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正法です。ブラケットやワイヤーが金属性の場合、ギラギラとした銀色が目立つ状態となりますが、当院では、目立ちにくい素材の採用でデメリットを解消しています。

また、ワイヤー矯正の場合は、重度の重なりがあるケースなど、抜歯を伴う矯正にも対応。さらに当院では、ワイヤーを丸めたり、必要以上の力をかけたりしないなど、矯正による痛みの緩和にも取り組んでいます。少しずつ無理のない力を加えていきますので、痛みや違和感がほとんど生じません。

痛みが少ないので、患者様は無理なく矯正を続けていけますし、お子様の治療もスムーズに進めることができています。痛みや違和感があることに不安をお持ちの方は、ぜひ当院までご相談ください。

<ワイヤー矯正のメリット>
・最も多く行われている矯正法なので十分な実績がある
・治療期間が比較的短くて済む

<ワイヤー矯正のデメリット>
・ブラケットやワイヤーが目立つ
・ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しが溜まりやすく、むし歯になりやすい

小児矯正

矯正歯科当院で行う小児治療のメインは床矯正ですが、ご希望や状況に合わせて、そのほかのさまざまな方法を選んでいただくことも可能です。

床矯正
床矯正とは、床装置という入れ歯のようなものを固定源にして歯を動かしたり、あごを拡大して歯並びをきれいにしたり、噛み合わせを整えていく矯正治療です。

装置の本体は、入れ歯と同じプラスチックのプレートで成り立ち、その内部にスクリューやスプリングがついた構造となっています。このスクリューを回すことでプレートが変化し、その負荷がゆっくりとあごを広げ、歯を動かし、歯並びをきれいにしていくのです。

●子どもの頃に受けることをお勧めします
大人になってからの床矯正治療も可能ですが、床矯正はあごが成長途中であるお子様のほうが、肉体的な負担が少なくて済みます。個人差もありますが、あごを広げるには6歳ぐらいから治療をはじめて思春期までに一旦終え、その後はワイヤー矯正に移行していくのが望ましいでしょう。

<床矯正のメリット>
・歯を抜かずに矯正できる
・取り外しが可能なため、食事や歯みがきなど、必要なときに外しておくことができる
・取り外せるので掃除がしやすく、むし歯のリスクが減らせる
・広げたときの圧迫感はあるが、広げるペースを調整することで痛みなどにも対応できる

<床矯正のデメリット>
・慣れるまでは違和感が大きい
・装着時間や拡大のペースを守らないと効果が出にくい
・歯の向きや位置もある程度は揃えられるが、ほかの装置が必要となる場合もある

ヘッドギア
お子様の不正咬合の中でも、上あごの骨が大きく成長し過ぎたために上顎前突(出っ歯)となっているケースが多く見受けられます。このようなケースでは、ヘッドギア(加強固定装置)で上あごの骨を後方に引っ張ることで成長を抑制し、上下のあごのバランスをコントロールして治療します。

主に骨格的な上顎前突(出っ歯)の矯正に適応されますが、歯そのものが突出しているようなケースでもヘッドギアを使用することがあります。ヘッドギアを使用することにより、上あごの奥歯を後退させ、歯並び全体を後ろに動かすことができます。

フェイシャルマスク
下あごが上あごよりも前方に突出している状態を受け口(下顎前突)と言いますが、上あごの成長が悪くて受け口になっているようなケースでは、フェイシャルマスクを使用して矯正治療を行います。主に、上あごが成長する時期(7~13歳頃)の反対咬合の治療に用いられます。

矯正治療中のむし歯予防

矯正歯科矯正治療中にむし歯ができると、その治療のために矯正治療を中断しなくてはならなくなります。そうなると、せっかく動いた歯が元に戻ってしまい、それまでの治療が無駄になりかねません。矯正治療中のむし歯予防は、限られた時間の中で確実な矯正を行うために、とても重要な注意点です。

矯正装置があることで歯の磨き方が不十分になると、むし歯のリスクが高まります。そこで当院では、衛生士主導で効果的なブラッシング方法のアドバイスを行うほか、矯正装置の調整時以外にも、むし歯診断のために定期的にご来院いただいています。

歯への意識が薄い患者様の「将来」が心配です

院長あいさつ

ある日、若い患者様が「痛いところだけ治してください」と来院されたのですが、お口の中を見ると「これでは噛めないだろうな...」と思うほど歯がボロボロでした。そのため、口腔内全体の治療計画を提案したのですが断られてしまいました。ですが、しばらくすると「別のところが痛くなった」と来院されました。

残念ながら、このような患者様は少なくないので、その度に「若いのに将来どうするんだろう...」と心配になります。

また、残っている歯が少ないのに入れ歯も入れていない、残っている歯もすでにグラグラしているのに「抜いてもいいけど入れ歯は入れない」とおっしゃる方もいます。歯の治療が必要なのに歯医者に行かない方が、まだまだ大勢いらっしゃるんです。

美味しい物を美味しく食べられる幸せと健康のために
「口は健康の入り口」と言われるのは「しっかり嚙むことが脳を活性化させ、それが長生きにつながる」からこそであり、そこが私の考え方の基本となっています。「奥歯で嚙めて、前歯で噛みきれる」そういう単純なことができなければ、人間は基本的に健康にはなれないのだと思います。

歯が割れたり折れたりしても、直接的には命に関わらないかもしれませんが「食べること」は「生きること」に直結しています。だから歯の健康は大切なんだということに、少しでも早く気づいていただきたいと、心の底から切に願ってしまいます。

食事を美味しく食べられないと、気持ちが荒んでしまうのではないでしょうか。友人や家族と「美味しい物を食べに行こう」という話になり、一緒に行っても自分だけが食べられない...。将来、そういう寂しい思いをしなくて済むように、歯を失ってしまう前に、何とか早めにチェックしてほしいですね。

先代の背中を追って学び続けます

先院長あいさつ父は、この辺りでは「すごくうまい」と評判の歯科医でした。患者様から信頼されていて、自費治療を任されることも多かったようです。私はまだまだ先代には追いつけていませんし、プレッシャーも大きいのですが「ああなりたい」という目標が近くにあることを励みに、努力を重ねていきます。

現在は、先代から引き継いだ患者様の割合が多いのですが「これからもずっと診てください」「治療後、長く海外に行っていたけれど、その間まったく問題がなかった」などと言っていただくと、本当に嬉しい限りです。

皆様は、治療が終わったと安心されます。治療期間が長期間に渡る場合には、特にそう思ってしまう傾向が強くなします。

しかし、「治療が終わった、その時点からが始まり」と私は患者様に説明しております。患者様のなかには、「痛くなかったから、遠ざかっていました。今回、痛みが出たので来ました」という方がいます。そのように痛みが出てから来院された場合、症状はかなり進行していることが多く、処置が困難な場合が多々あります。

このように知らず知らずのうちに、重症になってしまってからではなく、何か少しの変化でも来院されて、チェックを受けていただくことが、お口に健康には重要です。定期的なメインテナンスに、是非来てくださいね。

院長プロフィール

院長あいさつ医療法人社団健支会 荒井歯科医院 院長 荒井美智也

【経歴】
平成14年3月 鶴見大学卒業
平成14年4月 荒井歯科医院勤務

【所属学会】
・日本口腔インプラント学会
・国際インプラント学会(AIAI)、dgzi(Japan section)認定医
・日本接着歯学会
・日本歯内療法学会
・ITIメンバー


2012年6月29日 « トップへ » 2014年5月14日



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